キャッシング返済の実質年率とは

キャッシングを利用し返済する際につく割合を表す方法はいくつかありますが、実質年率もその一つです。借入金100万円、実質年率15%と仮定すると、1年後に利子は15万円です。1,000,000円×0.15=150,000だからです。借りた金額200万円と利息20万円を返済しなければならないので、この場合、最終的に返さなければならない金額は220万円ということになります。これは単純化した考え方で、実際は日割りになります。

キャッシングの返済はたいてい月一の割合で少しずつ返していきますが、利息のつき方は元金の減少によって減っていきます。月一度のペースで1年で100万円を返しきる場合、半年後には借りている元金は元の半分です。利息も当然、半分になるわけです。返済直後の利息より、返済が半分まで進んだ時の利息の方が少なくなるのは、借り入れ元金の額がより少ないからてです。

1年かけて12回払いで100万円を借りたとします。実質年率が20%だったなら、支払う利子は少しずつ小さくなり返済総額は約111万円です。これが返済までの期間が2年(24回)なら、利子はおおむね22万円になります。計算は煩雑なので、具体的な利息の算出はキャッシング会社かインターネットのシミュレーションページで確認する方が簡単です。

ただし仕組みだけは押さえておきましょう。日割りで実質年率を算出する場合、『借入金額×実質年率×日数÷365』になります。キャッシングでの計算は、その時点での借入残高の利子と日数を計算し、また次の返済日に同じ計算をするという形になっています。

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借入れ利息のアドオン方式と実質年率方式

借入金の利息の算出方法には、実質年率方式の他にアドオン方式というものがあります。アメリカからきたアドオン方式は一時期広く使われていました。利息計算がわかりやすく、見かけ上の金利の低さが広まった理由です。現在アドオン方式を目にする機会が少ないのは、消費者金融の利率表示は実質年率によって行うよう義務化されているためです。

アドオン方式の計算では、最初に借入金額に対する利息額と返済金額を計算してしまいます。100万円をアドオン率20%で融資された場合、1年後の利息は20万円。100万円の20%で、わかりやすいです。そして、返済総額120万円を一年間で何回に分けて返済するかという回数で割って、分割時の返済額を出します。計算がシンプルで理解しやすいのがアドオン方式のメリットといえるでしょう。

例えば、同じ条件でアドオン方式ではなく実質年率で計算する場合、1年後の返済総額は111万円です。一見どちらも20%で似た条件に思えますが、アドオン方式の方が結果的に利子が高くなります。返済の残りの金額に対して利息を計算するか、一貫して最初の金額に対して利息を計算するかで差が出るのです。

アドオン方式では、実質年率方式に比べて利率を低く表示できるので、ともするとお得な利率だと思われてしまいがちです。アドオン方式の利率表示は実質年率より小さく表示されます。見かけの金利に振り回されないようにしましょう。


キャッシング時は実質年率の表示を確認

消費者金融を利用する時は、実質年率の確認が重要です。何回に分けてどのくらいの期間をかけて返済するかによって利息額が変わるため、算出方法も知っておいた方がいいでしょう。返済総額を把握するためには、キャッシング時に返済計画を立てておくことです。キャッシングで借りた金額を1年後に返済する場合につく利息をパーセンテージで表示したものを実質年率といいます。

この利子の中には元金に対する利息の他に、融資実行までの手数料、印紙税、保証金等の全ての経費が含まれています。実質年率は、返済に際して利息の他に発生した諸費用がある場合、全て利子として算出対象にしなければなりません。融資を受ける時、実質年率に基づいた利息の他に手数料などの別用途として請求がある会社は違法の可能性を考えなければなりません。

本来は違法ですが、利息の他に法外な手数料を上乗せするという方法を使うような闇金融などもあります。キャッシング利用時には、見せかけの低金利などに乗せられることのないよう注意が必要です。近年では実質年率の表示は法令で義務化されています。返済までの期間や回数、方式によって表示が左右されないのが実質年利方式で、商品の比較に優れています。

消費者金融を利用する際は、金融商品の実質年率の確認が必須です。実質年率方式の弱点は計算が非常に煩雑なことです。手計算では時間がかかりすぎ、シミュレーションソフトなどを使わなければ利息が算出できません。


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